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Temporary Named SS 7章

そして7章。
快楽とか闇による汚染が広がっていくのは、この嗜好の持ち主ならみんな・・・



暗黒のゲートが開くと、そこからはエルが現れた。
ここは光の本部がある街である。
彼女は以前のミリアと同様に、漆黒のローブをまとっていた。
「・・・」
ミリアに直接、妖淫蟲を寄生させられた彼女は、同時に邪悪な魔力も身に付いていた。
ハイリアがミリアから淫液を与えられて異形の存在となったように、
彼女もまたミリアの淫液を取り込んでいるのだから当然である。
もちろんエルも異形の存在となっていた。
彼女は市民に蟲を植え付けるため、街に入る。
町外れにはいかがわしい施設;娼館が相変わらず立ち並ぶ。
光とは言え、これが実際の体質なのだ。
フィエルがいかに努力しようとも、その下の者が怠惰ならば意味がない。
腐敗している証拠が、エルの眼前に堂々と並んでいた。
「ミリアも娼館ならやりやすいって言ってたわね」
エルは全身を触手で包むと、異形の体に姿を変えた。
そして壁を通過して、娼館に入っていった。

「きゃ!?」
突然壁から人型が現れた。
誰しもが驚くであろう。
「だ、誰!? それに・・・、その体!」
背中から半透明な蟲の羽を生やした青紫の体。
明らかに人間ではないことが、娼婦達にもわかった。
「ひ、光の本部に・・・、悪魔!?」
館長らしき男が出てくると、そう言い放った。
「男に用はないわ」
エルはそういうと、右手から触手を伸ばして男の頭に突き刺した。
「ぐ・・・」
すぐに男の体は溶け始め、跡形もなくなってしまった。
「うふ・・・」
エルは男を吸収してしまったのだ。
「いやぁ、悪魔ぁ!!」
娼婦達は逃げ出した。
しかし。
「な、何? ドアが! ドアが開かない!」
「当然よ。この建物には結界を張ったわ。誰も出られない」
それでもドアをガチャガチャとやる女達。
「わ、私たちに何を・・・」
「墜ちてもらうだけよ」
エルが冷たく言うと、左手を股間に持っていった。
そこに花のような触手を作ると、膣口をふさぐ。
「うんっ」
そのまま膣の中に触手が伸びて蠢いているのか、ぐちゅぐちゅと音が響く。
娼婦達はその様子を見ることしかできなかった。
そして触手が膣から離れると、そこから無数の蟲が現れたのだ。
「きゃあ!!」
娼婦達は部屋から逃げ出そうとするが、やはりドアが開かない。
「魔淫蟲よ。味わってね」
すぐさま娼婦達の股間に身を埋める魔淫蟲。
「ふあ! いや、気持ち悪い!!」
「やめて、出て行ってぇ!!」
「このっ、入ってこないでよっ!!」
抵抗の声があちこちから響き渡る。
しかし誰もが思うように魔淫蟲を追い出せないようだ。
やがて抵抗の声が無くなり始めた。
「んっ、もう、いい加減・・・、ふあ?」
「あっ・・・これぇ・・・」
「いい・・・」
徐々に股間をまさぐる音すら聞こえ始める。
その場にいる全員が、最後には悶えながら股間を擦るのだった。

「さぁ、男を犯して精気を吸いなさい。仲間を増やすのよ」
異形のエルが娼婦達に触手を刺し、命令を与える。
魔淫蟲がその命令を受理し、宿主の使命とするのだ。
娼婦達は虚ろな目つきでゆっくりと頷く。
エルが結界を解除すると、娼婦達は自慰をしながら外に出て行った。
おそらく遭遇するすべての人間を犯そうとするだろう。
「くく、これでいいわね。」
エルは外に出ると、次の娼館に姿を消した。

ミリアはフェリアのもとに来ていた。
今度は一体何をするのだろうか。
「始めるわよ、ミリア」
「本当によろしいのですか?」
確認をする。
「いいのよ。私の意識もあなたに流れ込み、融合するわ。
あなたの邪悪な心と私の力、そして私の欲望。それこそ邪神になれるでしょうね」
フェリアはミリアと融合しようとしていた。
自らの命はまだまだ――悪魔になった時点でほぼ無限だが、彼女の欲望はそれだけに止まらなかった。
闇の女王としての力。
自らにある無限の欲望。
ミリアの持つ、自らが与えた邪悪な思考。
そして快楽を与える蟲。
これら全てを持つことが、フェリアの野望だった。
「さぁ、こちらにおいで」
ミリアはフェリアのもとに歩み寄る。
フェリアはミリアを抱きしめた。
「力を全開にして、私を取り込むことをイメージなさい?」
「はい」
ミリアが精神を集中すると、禍々しい黒い力が辺りに放出された。
同時にフェリアからも闇の力が放出される。
「いくわよ」
二人の力は互いを取り込もうとする。
取り込む者が取り込まれ、取り込まれる者は取り込む。
これにより融合を果たそうというのである。
二人の闇の力は際限なく大きくなり、もはや二人を包む黒い球体にしか見えない。
周囲に他の者がいれば、間違いなく消滅していただろう。
それほどまでに強力な力なのだ。

数分後、黒い球体はゆっくりと消え始めた。
そしてその中には人の影。
いや、人でないことは間違いない。
完全に闇の力が消えると、そこには美しい女性が立っていた。
全身に黒い霞を帯びているが、どうやら全裸のようだ。
衣服の替わりに邪気をまとわりつかせているのだろう。
「・・・成功ね」
フェリアでもミリアでもない声が響く。
「全てを我が物にする力が私にはある。光のフィエルさえも。」
部屋の出入り口に向かい、その存在は歩き出す。
はち切れそうな胸がゆさゆさと揺れる。
「まずはこの力を・・・、適当に試してみるとしましょう」
歩いているだけで、目の前にゲートができた。
女はゲートに消えた。

ファルの目の前に、女が現れた。
「・・・?」
ファルは首をかしげる。
ここは闇の本拠地だから、突然人が現れても驚くことはない。
ワープくらい、闇の幹部ならみんな使える。
「ふふ・・・」
女は妖艶な笑みをつくり、ファルを見つめる。
「お姉さん、だぁれ?」
ファルが何食わぬ顔で女に尋ねる。
見たことのない女――もっともファルはここに来てそれほど時間がたっていない。
シィズくらいしか知らない。
ベッドに腰掛けたファルに女は近づく。
「もとミリア+(プラス)もとフェリア・・・って言えばわかるかしら?」
「・・・?」
理解できないファル。
女はファルの隣に腰を下ろした。
「んー・・・」
「私は――」
言いかけると、ファルが女に抱きついた。
「あっ?」
「お姉さん、甘ーい いいにおいがするー」
そのままファルは女をベッドに押し倒すと、その豊満な胸に顔を埋めた。
しかし女は動じない。
むしろ予定通り――、そんな表情を作っていた。
ファルはそんなことに気づくはずもなく、彼女の胸を堪能している。
それこそ麻薬性のあるような、そんな香しい香りだった。
ファルはいつしか胸に顔をうずめたまま、動かなくなっていた。
「うふふ・・・」
女はファルの頭に手をやる。
「ファル? そんなにいいにおい?」
「・・・う・・・・・・ん・・・」
か細い声でファルが答えた。
「もっと欲しい? 甘ーい、甘ーいこの香り。」
「う・・・ん・・・」
「それじゃあ」
女は言うと、ファルをベッドに仰向けにさせ、自分がその上にのしかかる体位に変えた。
と言っても、抱きつかれていたのだからそのまま回転しただけだが。
「いくよ」
ファルの上の女は、ファルの顔をふさぐように胸を押しつけた。
同時に女の秘所がファルのそれと接触した。
「くぁん・・・」
犬の鳴き声のような、ファルの声がした。
「んあ・・・あ・・・」
息はできる程度に、女は調節している。
「どう? さっきよりいいでしょう・・・」
先ほどよりも濃厚な香りがファルの意識を狂わせ始めていた。
シィズ達淫魔がその体から発する媚香とは、若干違う――。
「ん・・・ん・・・んん・・・」
ファルはすでに朦朧としていた。
中毒性の高い、病みつきになりそうな香り。
一言で言い表すならば、こんなところだろうか。
だが、単に中毒性があるだけではない。
それは女のみぞ知る、魔の芳香なのだ。
「ふふふふ・・・」
女は妖しく微笑むと、その右手を自らの秘所に伸ばす。
軽くそれを何度か擦る。
「ん・・・ん・・・」
その間も、女から発せられる香りはさらに濃くなっていった。
「うんっ」
女が声を上げると、その秘所から紫色の生殖器のようなものがぐちゅぐちゅと音を立てて現れた。
それは意志を持つように、ぐねぐねとうねっている。
女はファルの唇を奪う。
一瞬ファルの目が見開かれたが、それはすぐに虚ろな恍惚としたものに戻った。
女の両の手はファルの胸を愛撫し、先ほど女の性器から現れた紫色の物体はファルの秘所を浅く出入りしている。
「ふぁ・・・あ・・・」
ファルが女の香りを楽しむつもりが、いつの間にか女がファルを犯す体勢になっていた。
だが、ファルはそんなことにも気づかない。
今や女の香りはこの部屋中に充満し、部屋の空気がうっすらと緑っぽくなっていた。
もはや水蒸気が結露するような濃度で香りがファルを包み込んでいた。
「・・・ファル、あなたとの記憶は持っているわよ」
女がつぶやく。
「ミリアとしての記憶が残っているわ。フェリアの記憶も残っているけれど。
ミリアがあなたを哀れんで、蟲を寄生させたのね・・・」
声をかけても、ファルにはもう聞こえていないようだ。
精神をも蝕まれているのだろうか。
「でもそれだと、ミリアに従属するだけの存在。生まれ変わった私――、
私たちの方が正しいのかしら? 私たちの下僕ではないのよね」
女の紫色の生殖器が、ミリアの秘所に本格的な侵入をしようと準備を始めた。
同時に女の髪の毛がファルにからみつき始めた。
そして彼女の生殖器が、ゆっくりとファルの秘所に入り始めた。
「んんん・・・んぅ・・・」
だがファルは苦しくはなさそうだ。
ずぶずぶと入り込む、女の触手生殖器。
かなり奥まで入っているようだ。
「あったかいわねぇ・・・」
にこにこと微笑みながら女が言う。
だが、その笑顔は人間には作れない、完全なものだった。
完成されすぎた――、そんな表情。
「ん・・・ん・・・」
快楽に感じているのか、それとも苦痛を感じているのか。
ファルの表情はすでに弛緩しており、真なる感情はもはや読みとれない。
そして最奥部まで到達した生殖器。
「うふふふ・・・」
何度目だろうか、女はまたしても妖しい笑い声を上げた。
するとファルに差し込まれたモノが、どくん、どくんと蠕動を始めた。
しかしファルの状況は変わらない。
その生殖器の中を液体が潤し、そしてファルの中に注がれ始めた。
女も、そしてファルも触手生殖器の蠕動に合わせてびくん、びくんと体を震わせている。
それこそ二人の意志が同調しているようだ。
女に注がれる液体が、ファルの膣に息づく蟲にもかかる。
そして蟲はその液体をどんどん吸収していく。
「まだ・・・、まだ出るわよ・・・」
いつしか女の表情は赤く上気し、恍惚としたものになっていた。
膣口からあふれた液体は、ベッドに染みを作っていく。
薄暗い灯りを遮り、二人の影が壁で妖しく蠢いていた。
女はファルの全身を艶めかしく愛撫するも、絶対に生殖器を外そうとはしなかった。
もっとも今のファルには抵抗することなど不可能だが。
やがてファルの肉体に変化が訪れた。
蟲を寄生させられ、同時にミリアの淫液を注がれたために彼女はすでに人外となっていた。
まだ蟲が安定していない、とミリアに言われて部屋でおとなしくしていたのだが――。
そのミリアの体はエルやハイリアのような、青紫の肌に変わっていった。
だが、彼女の下腹部のあたりに二人にはない怪しい模様が浮かび上がっている。
「ふふ・・・」
女は体を起こし、その模様を確認する。
そして彼女は生殖器を『切り離した』。
生殖器はそのままびくびくと蠢いていたが、やがてファルの膣に姿を消した。
すると女はファルの上から退くと、ベッドに座ってファルを見始めた。
「ん・・・う・・・」
ファルは気を失っているようだが、時折声を上げる。
依然としてその表情から感情は読めない。
だが、ファルの膣からはクチュクチュと卑猥な音がずっと聞こえる。
女の生殖器がファルの膣に入り込んでから、止まることがないのだ。
一体その中では何が起きているのだろうか。
「う・・・あ・・・」
ファルの目がゆっくりと開く。
まるで長い眠りから覚めたように――。
「おはよう?」
女が声をかけた。
「・・・?」
しかしファルは状況がつかめないようだ。
「おかしいわね・・・」
女が首をかしげる。
実は、彼女は元々ファルを洗脳・再改造つもりであったからだ。
(でも私の生殖器はファルに根付いたはず・・・)
女は再びファルに声を掛けてみる。
「気分はどうかしら?」
「ああ・・・、とっても・・・。」
(反応が鈍いだけみたいね)
女は安心した。
「あなたはミリアに蟲をもらい、そして淫液を注がれたのよね?」
「うん・・・」
「つまり、あなたはその段階で人間じゃあなくなったわけね。」
そこで女は微笑む。
「あなたを再改造したわ」
「え・・・?」
ファルは少々驚いたような顔をした。
だが。
「あっ?」
ファルは自らの下腹部を押さえた。
「な、何・・・?」
自分の膣で何かが動いている。
ファルはそれを察知したのだった。
「あなたの中に、私の体の一部を宿してあげたわ」
「え・・・、それって・・・!」
ファルは焦るように声を荒げた。
「あっ、あっ・・・!」
ファルの精神は、その膣に寄生している蟲のものだ。
蟲は膣に無数の触手を根のようにはりめぐらし、脳まで伸ばしてファルを洗脳し、操っていた。
すなわち、寄生している蟲に何かが起こればそれはファルの体や精神にもフィードバックされる。
今、ファルの中にいる蟲は明らかになにか異常な状態にあるのだ。
「私の生殖器――、言うなれば○ち○○んね。それをあなたの中に宿してあげたのよ」
「っ・・・!?」
ショックを受けるファル。
だが、もはやどうにもならない。
「じきにミリアの蟲を吸収して、蟲の代わりにあなたを支配してくれるわ。」
「そ、そんな・・・! ミリアにせっかくもらった蟲なのに・・・!」
ファルの目に涙が浮かぶ。
「あら、涙・・・? 闇の者になったのに涙を流すの。珍しいわねぇ」
「ど、どうにかしてよ! いや、ミリアの蟲がいいの!!」
この言動は明らかに蟲の自己防衛本能の現れだった。
「残念だけど、一度寄生したら宿主と融合するから二度と離れないわ」
「そんな・・・」
そして女はファルと目を合わせる。
「それは私が邪神たる力を持つからよ」
「――!」
ファルはその言葉に目を見開いた。
同時に彼女はベッドに崩れ落ちた。
「ふふ、ようやく蟲を吸収したみたいね」
女は驚くこともなく、一人そう漏らした。
見ると、ファルは全身をびくつかせている。
下腹部から体中に触手が広がっていくのが肌の出っ張りでわかる。
寄生した生殖器が全身を支配すべく、その触手を張り巡らせているのだ。
「ああ、あうああ、あああ、・・・」
白目をむいてファルはのたうち回っている。
膣口は緑の触手が出入りし、愛液をまき散らす。
体内の触手は胸にも到達し、乳房で作られる液体を変えていく。
やがて脳に行き届いた触手は、ファルのすべてを司る部分を取り込み始めた。
そして、ファルの全身が変化し始める。
足の皮膚がはじけるように引きちぎれると、その中からはピンク色のクモの足のような四肢が現れる。
同時に彼女の膣口が、人間を飲み込めるほどに大きくなる。
そこには邪神を名乗る女の生殖器が隠されている。
至る所から細い触手が生え、蠢いている。
ファルはまるで植物と融合したような体となっていった。
「ああうあああ・・・」
ファルの苦悶ともとれる声が止まる。
だが、逆に。
「はぁ、はぁ・・・、はっ、はぁあっ」
息を荒げている。
「うふふ、ファル? 気分はどうかしら」
「はぁ、はぁ、やり、たい・・・、犯りたいぃぃぃーーー!!」
心からの叫びだった。
ファルに寄生したあの生殖器の本能とも言える、『仲間を増やす』行為。
その性の欲望はファルをより完璧な邪神の下僕としていた。
「あら、エッチしたいの。いいわよ? 人間どもを犯してらっしゃいな」
「犯(ヤ)るぅ! 犯すぅ! 精液、すぅぅ! 女を犯すぅ!」
とてもかつてのファルとは思えない言葉の羅列。
女が手を振りあげると、そこにはあの暗黒のゲート。
「さぁ、いってらっしゃい」
「ああーーーー!!」
ファルは新たに生えた六本の足で、そのゲートをくぐっていった。
「仲間をたくさん増やして来なさい。すべての女を、あなたと同じ存在にするの。
うふふふ・・・、うふふふふふふふ・・・」
誰もいなくなった薄暗い部屋に、女――いや、邪神の笑い声が響いた。

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プロフィール

FBX

Author:FBX
某所にSSを投下して数年。しばらく休憩していましたが、悪堕ち界隈の方々との交流等もあり、復活と同時に自分の記録をつけるため開設。拙作は月光蝶氏による保管庫、まブ氏によるまとめブログのみに転載を許可しております。

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